ハンドメイドの作品をミンネやメルカリなどネットやアプリで販売していく中で、作品をカフェや雑貨屋さんなど実際のお店で販売してみたいと考える人も出てくると思います。
作家さんのプロフィールやSNSで「委託販売しています」みたいな記載もよく見ます。
ネットショップとは違い、実際に作品を手に取ってもらえる委託販売はどのように販売先を探すのか疑問に思いますよね。
ハンドメイドの作品の委託販売とは
雑貨屋さんやカフェ、美容室など実際のお店に作品を置いてもらい、売れたら売上がの何パーセントかが引かれて売上がもらえる販売システムです。
お店によっては、固定で月額の委託料がかかる場合があります。
委託販売のメリット
- 実際に作品を手に取って見てもらうことが出来る
- 出品したり発送する手間がない
- クレームが少ない
- クオリティが高ければ売れやすい
委託販売のメリットは、何て言ったって実物を実際に手に取って見てもらえること。
ミンネやメルカリなどのネット販売と違ってと違って、実物を見て購入してもらえるので、思ってたのと色や大きさが違ったなど実物とイメージの差がなく、クレームも少なくなります。
もちろん、ネット同様すぐ壊れたなど、破損系のクレームはあると思いますが。
ネット販売の場合、作品を写真に撮って、説明を書いて、売れたらメッセージを送って、発送して・・・と1つ売るのに手間がかかります。
委託販売の場合、接客や販売はお店の方が行ってくれるので、最初に作品をまとめて納品したらその後の手間がかかりません。
販売の手間が減るので、作品作りに集中する事ができます。
クオリティが高い作品の場合、ネット販売よりも売れやすくなると思います。
近年ネットでの売買が盛んですが、「実物を見ずに買うのは不安」と言う声もまだまだ聞きます。
実物を見てもらえる分、良い作品なら売れやすいと思います。
逆にクオリティの低い作品は売れませんし、委託販売を断られることもあります。
売れない作品はお店にとって場所を占領するだけでお金にならずデメリットにしかならないので。
ショップカードにネット販売のURLを記載しておけば、作品を気に入ったお客さんがネットショップからリピート購入してくれる場合もあります。
委託販売のデメリット
- 手数料が高い
- 万引きなどの盗難トラブルがある
- 納品の手間がある
手数料が高い
委託販売の一番のデメリットですが、ネット販売での手数料は10%前後のところが多いですが、委託販売の場合40%前後平均で取られる場合が多いんです。
なので、売れても利益はネット販売よりも少なくなってしまいます。
販売代金-材料費や送料などの経費-販売手数料40%=利益となります。
利益が低くなるのでたくさん売らないと儲けることが難しいと思います。
万引きなどの盗難トラブルがある
実際に店舗での販売になるので、万引きなど盗難のトラブルが起こる場合があります。
大体の場合、お店から万引きや盗難などの補償は無く、損失は作家自体が負う事になります。
ちゃんと契約時に万引き時の補償など確認しておくようにしましょう。
お店で売る以上、万引きや盗難は防ぎようがないのでどうしようもないです。
高価格帯の場合は、鍵付きのケースなどで販売してもらえることもありますが。
納品の手間がある
委託販売の場合、複数の作品をまとめてお店へ納品します。
委託先が近場の場合は直接作品を持ち込んだり、遠方の場合は宅急便などで郵送する事になります。
売れない作品を回収して、別の作品を納品したり入れ替えも必要です。
郵送の場合は送料は作家負担の事が多いと思います。
委託販売先の探し方
- 他の作家さんの委託販売先へ売り込みをかける
- 自分で委託先を探して連絡
- 声がかかるのを待つ
他の作家さんの委託販売先へ売り込みをかける
委託販売先の探し方ですが、一番良いのは他の作家さんのTwitterやFacebook、Instagramを見て探す方法。
作家さんのプロフィールやなどに委託販売先が書かれている事があると思います。
おすすめはInstagramで「#委託販売」で検索。
委託販売している作家さんの作品がたくさん表示されるので、プロフィールを見てみてください。
委託販売先のショップ名やURLが記載されているので、ショップの雰囲気を調べて良さそうならアタック!
もしくは「#委託販売募集」で検索して見てください。
既に他の作家さんが委託販売をしているお店なら、委託販売を実施していないお店よりも置いてもらえる確率が高くなります。
まずは他の作家さんのTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSやプロフィールなどから委託販売先を調べてホームページをチェック。
委託販売の募集ページなどが無いか探します。
出来れば居住地に近いお店が良いと思うので、住まいの近そうな作家さんの委託販売先を参考にしてみてください。
委託販売の募集ページがあればそこから応募します。
無い場合は直接メールを送っちゃいましょう。
メールを送る際は、作品の写真や販売サイトのURLを記載してどのような作品を作っているか見てもらえるようにしてください。
大体の場合、お問い合わせフォームなどがホームページにあると思います。
お問い合わせフォームがない、メールアドレスがわからない場合は直接電話してみても良いと思います。
できれば住まいに違いお店で、委託販売をお願いする前に実際の店舗を見に行って見てください。
お店の雰囲気や客層が作品と合っていないと委託販売しても売れにくい可能性が高いので。
また、他の作家さんの作品がどんな感じにディスプレイされているかなども見に行くと参考になります。
自分で委託先を探して連絡
確立は低くなりますが、「ナチュラルな美容室で販売してもらいたい」「おしゃれなカフェに置いてもらいたい」など自分のイメージに近いお店を探して直接メールを送ってアピールします。
委託販売は行っていなそうなお店でも、作品のテイストや販売価格が合えばOKしてもらえることもあります。
可愛い、おしゃれなお店は無限にあるのでたくさん連絡してみましょう。
もちろん作品の写真とお店を気に入った理由など熱い想いを添えて連絡してみてください。
「毎月の委託料を支払います」や「販売手数料50%~60%」でも良いなど、お店のメリットになりそうな提案をすると委託販売してもらえる可能性が高くなります。
委託販売をしていないお店で委託販売をしてもらうのは中々難しいので、OKがもらえたらラッキーぐらいの気持ちで連絡すると断られても落ち込みません。
委託販売したいお店へ送るメールの例文
自分の想いが伝わるように、部分的に変更して使うのがおすすめ。
可能であれば、作品を販売しているハンドメイドサイトのURLやInstagramなどを記載すると良いと思います。
実績が多かったり、良い評価やコメントが多ければ委託販売の許可がでる可能性が高くなります。
写真はテイストやクオリティがわかるように2~3枚添付しましょう。
委託販売をお願いする際のメールはビジネスでの営業メールと同じなので、しっかりと敬語を使い、少し堅い感じの文面の方が良いと思います。
※担当者の名前がわかる場合は名前を書いてください。
初めまして。
ハンドメイドの作品を作ってネット販売している<自分の苗字>と申します。
突然のご連絡失礼致します。
この度は、私の作ったハンドメイド作品を<お店の名前>様にて委託販売して頂けないかと思いご連絡をさせて頂きました。
私はハンドメイドの<作品名>を販売して〇年になります。
現在、ミンネやクリーマなどハンドメイドサイトを中心に販売しており、販売数は平均月〇件の実績があります。
材料や作り方にこだわり、一つずつ丁寧に心を込めて作っています。
mine: http://
<お店の名前>の雰囲気やコンセプトがすごく好きです。
<お店の名前>で私の作品を販売出来たらとても嬉しいです。
委託販売における委託料や販売手数料は可能な限り<お店の名前>のご要望に沿うよう努力いたしますので、ご検討いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご返信をお待ちしております。
<自分のフルネーム>
声がかかるのを待つ
ミンネやメルカリなどネット販売しているとカフェや雑貨屋さんから「委託販売」や「卸売り販売」の連絡が来ることがあります。
私も、遠方の雑貨やさんから「作品を卸売りしませんか?」と連絡をもらい卸売りした経験があります。
卸売りは委託販売と違い、ネット販売よりは安い価格で一括購入してもらえるのですごく有難かったです。
売ってしまえば、その後雑貨やさんで作品が売れても売れなくても関係ないので。
一括購入なので売上もまとめてすぐに手に入るし。
クオリティの高い作品を、見栄えの良い写真やパッケージ、ロゴで販売していれば委託販売や卸売り販売の声がかかります。
ただ、1つ注意点も。
「委託販売しませんか?」と連絡が来ることがありますが、レンタルボックスなど月額の委託料目当てで全然売る気がないお店もあるので注意が必要です。
毎月の委託料をたくさんの作家さんから集めて儲けようみたいな。
特に店舗がない、ネットショップでの委託販売で多く見かける気がします。
委託販売のスカウトやお誘いメールが来たら、ちゃんと売れているお店なのか、不利な契約ではないかちゃんと調べて契約してください。
お誘いに浮かれて安易に承諾すると損をする可能性大です。
勉強のために条件が悪くても委託販売してみるのも良いと思いますが。
レンタルボックスでの販売
委託販売とは違いますが、お店で販売したい!実物を手に取ってもらいたい!って方にはレンタルボックスも良いと思います。
レンタルボックスとは、お店に置かれた箱や区画を月額料金で借りて作品を販売できるシステムです。
委託販売と違って審査がない事が多いので比較的気軽に販売できます。
ただ、月額費用と販売手数料が両方かかるのが一般的なので利益は出にくいでしょう。
平均的な月額費用は、小さめのボックス1つ月額3,000円~、販売手数料20%~って感じです。
実際に足を運べる店舗での販売なら、自分でボックスをディスプレイしたり、他の作家さんの作品を実際に見ることができたり、勉強や刺激になります。
ネットで売れるのと実際に店舗販売で売れるのとでは、また違った喜びがあります。
私は以前、東急ハンズの渋谷店のレンタルボックスで販売していましたが、利益は少ないですが売れた時はすごく嬉しかったです。
レンタルボックスとは言え、渋谷のど真ん中で作品が販売できるってのがすごく良かったです。
以前はハンズクリエイターマーケットのホームページから、レンタルボックスの申し込みができたのですが、今は出来なくなっているのでレンタルボックス形式での販売はできないみたいです。
ハンズが選んだ作家さんの作品を置く感じでしょうか?
たまに万引きがあるのが難点ですが・・・
万引きというリスクを犯してしてまでも欲しい良い作品だったとプラスに考える事すると良いかも・・・
東京など首都圏にはハンドメイドが販売できるレンタルボックスが多数ありますが、住んでいるところにレンタルボックスがない人も多いですよね。
そんな人でも大丈夫な、全国対応で郵送可能なレンタルボックスもあります。
郵送の場合、ディスプレイなどもお店の方任せになってしまうのが残念ではありますが、作品をお店で販売してどのぐらい売れるか気軽に試してみたい方などレンタルボックスも検討してみてはいかがでしょうか?
レンタルボックの場合、利益率が低いので勉強のために短期間なら良いですが、長期間続けるのは私はおすすめしません。
ハンドメイドサイトなどで販売する際に、「レンタルボックスでも販売しています」と書いておけばレンタルボックスの近くに住む人はお店まで足を運んでくれることもあります。
まとめ
- 委託販売やレンタルボックスは利益率が低いけど、作品を実際に手に取って見てもらうことが出来たり、憧れのお店に置いてもらえることもある。
- 委託販売先を探すには、憧れのお店などに自分でメールなどで連絡をする。
- 卸売りなど有利な条件で販売したいなら、クオリティの高い作品を作り、より良く見えるように写真の取り方やパッケージ、ロゴなどを工夫するとグッド。
- 委託販売のスカウトメールは慎重に。
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